ライター : 田村佳奈子

フードスタイリスト / フードコーディネーター / フードアナリスト

魚介を使って「料理上手」に

Photo by Kanako Tamura

魚介を使ったお料理をすると、料理上手だと思われるそうです。 ちょっと難しそう、、と思われがちですよね。 でも本当は簡単で美味しい!今回は 旬の「あさり」を使った春パスタをご紹介します。

意外とカンタン!あさりの砂抜き

最近スーパーに売っているあさりは砂抜き不要のものが多いですが、今回はあさりを砂抜きして使いましょう。ということで、まずはあさりの砂抜きの方法をご紹介。 あさりの砂抜きの時間は、スーパーで買ったものなら最低2~3時間、潮干狩りのものなら一晩ほど塩水につけておくとよいです。

海水程度の塩水を用意します

用意するもの あさり(殻付き)300g 水 300ml 塩 小さじ2弱 目安として水300mlに対して9〜10gの塩を準備してください。これで塩分濃度約3%になります。 用意したあさりが重ならないように広げられる大きさのバットを用意し、水と塩を加えます。しっかり塩を溶かして、あさりを広げて入れればOK。(水は頭が少し出るくらいのひたひたの分量で)

あさりの保存は「冷暗所」で

新聞紙などで暗くして3時間ほど置いたらザルにあげて、さらに1時間放置して塩水を吐かせます。 暗くして置かないと砂を吐かないので、新聞紙などをかけておきましょう。 この時にラップをしてしまうと呼吸ができなくなるので、ラップはしないでくださいね。 また温度が低すぎると砂を吐かなくなるので、注意しましょう。 (室温の高いときは必ず冷蔵庫、寒い時期は特に冷蔵庫に入れなくてもOK)

最後に塩水を吐かせて「塩抜き」を

あさりをボールに入れて、貝どうしをこすり合わせるように真水で洗い、汚れやヌメリを落とします。 料理に臭みが出ないようにするために必要なポイントなので、しっかり洗いましょう。 洗ったあとは水気を拭いておきます。

冷凍保存で旨みアップ!

冷凍保存する際は、塩水ではなく真水を使ってください。水の量はあさりが浸かる程度でOK。 保存は1ヶ月を目安に、使う際は解凍せず冷凍庫から出してすぐに調理をしましょう。解凍してしまうと、貝の口が開かなくなってしまうので注意! 冷凍するとあさりの旨味成分である、「グルタミン酸」と「イノシン酸」がアップすると言われています。 しかも一度冷凍すると組織が壊れているので、旨味が外に出やすく、濃厚でおいしい出汁がたっぷり取れますよ。

編集部のおすすめ