ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

「氷出し緑茶」とは?

Photo by 稲吉永恵

氷出し緑茶とは、その名の通り氷を使ってお茶を抽出する緑茶です。お茶は淹れるお湯の温度によって味わいが大きく変わりますが、それは緑茶の渋味や苦味の成分であるカテキンやカフェインは高い温度されるから。反対に、緑茶の旨味成分は、低い温度でも抽出されることが分かっています。

氷出し緑茶は、渋味や苦味をおさえながら、緑茶の旨味を存分に引き出すことができる抽出方法と言えるでしょう。(※1,2)

氷出し緑茶と水出し緑茶の違い

種類作り方時間味わいや香り
氷出し緑茶茶葉と氷をいっしょに入れ、溶けた氷のしずくでお茶をじっくり抽出する常温で4時間程度(氷が溶けるまで)水出しよりさらに苦味や渋みが少ない、甘みと旨味のあるお茶
鼻から緑茶のよい香りが抜ける
水出し緑茶茶葉を水に浸して時間をおくことで抽出する冷蔵庫で2時間程度苦味や渋味が少ない、まろやかなお茶
緑茶の風味をしっかり感じられる

氷出し緑茶の作り方

Photo by 稲吉永恵

調理時間 3
*氷が溶けるまでおく時間(4時間程度)を含みません
氷出し緑茶は、溶けた氷のしずくでお茶をじっくり抽出するため、緑茶の甘味と旨味を堪能できます。じわじわと氷が溶けるのを待つため時間はかかりますが、その分この上ないおいしさを味わうことができますよ。

茶葉はお好みのもので構いませんが、かぶせ茶や深蒸し茶で作るとさらに甘味が強くなります。機会があればぜひ購入して淹れてみてくださいね。

材料(作りやすい分量)

Photo by 稲吉永恵

  • 茶葉(お好みのもの) 10g
  • 氷(ポットいっぱいになる程度) 約300g
  • 冷水ポット(500〜700ml用) 1
※急須で作る場合は、茶葉4g、氷70g程度。1人分の分量です。

作り方

1.冷水ポットに茶葉と氷を入れる

冷水ポットに茶葉を入れる様子

Photo by 稲吉永恵

冷水ポットに茶葉を入れます。抽出しやすいように冷水ポットを振って茶葉を底に広げてください。
冷水ポットに茶葉と氷が入ったもの

Photo by 稲吉永恵

茶葉の上から氷を入れます。冷水ポット一杯に入れてください。

2.常温におく

冷水ポットに茶葉を入れておいている様子

Photo by 稲吉永恵

常温に4時間ほどおきます。

3.氷が溶けたら容器を振る

冷水ポット内の氷が溶けた様子

Photo by 稲吉永恵

4時間ほど経つと、氷が完全に溶けます。
混ぜてきれいな緑色になった冷水ポットに入ったお茶

Photo by 稲吉永恵

ポットを軽く振ってください。抽出され底に沈んでいるお茶のエキスを混ぜましょう。
できあがった氷出し緑茶

Photo by 稲吉永恵

全体がきれいな緑色になり、均等に旨味も混ざります。

4.できあがり

湯呑みに入った氷出し緑茶

Photo by 稲吉永恵

湯呑みに注いでできあがりです。

保存方法と保存期間

氷出し緑茶は、できあがったらすぐに飲むのがおすすめです。残った場合は、冷蔵庫で保存して早めに飲むようにしましょう。保存期間は1日程度

編集部のおすすめ