ライター : noranora69

蒸し生姜は良さを引き出す調理法

生姜に「体を温める効果」があるというのは、有名なことですね。生姜はそのままでも健康効果の高い食べ物ではありますが、実は生のまま食べるより、蒸したほうが効果がアップするということを知っていましたか?

どうして蒸すと効果が高まるの?

生の生姜には「ジンゲロール」という辛味成分が含まれているのですが、この成分は加熱・乾燥などにより水分量が低くなると、「ショウガオール」という成分に変化します。 加熱方法はさまざまありますが、なかでも"蒸す"調理がショウガオールへの変換率が高いとされています。生姜を蒸してから乾燥させると、ジンゲロールよりショウガオールのほうが多くなることが分かっているんです。(※1) 下で詳しくお話ししますが、ジンゲロールとショウガオールの違いは、体の温め方。ショウガオールのほうがより深い部分から温めることにより、さまざまな健康効果が高まるとされています。

蒸し生姜に期待できる効果効能

体を温める

ジンゲロールとショウガオール、どちらも体を温める作用のある成分ですが、上でもすこし触れたとおり、その温め方が違います。 ジンゲロールは、指先などの末端にある血管を広げることにより、血行をよくして体を温めます。この温め方は、指先は温まりますが、体の内部は逆に冷やしてしまうおそれがあります。一方でショウガオールは、体内のエネルギー燃焼(代謝)を高める作用があるので、体を芯から温めてくれます。(※2)

冷え性対策

生の生姜に含まれるジンゲロールは、指先などの末端冷え性の方には効果的です。しかし、お腹を触ると冷たいという方や、そもそも体温が低いといった方は、蒸し生姜を摂取してショウガオールで体を温めるのがおすすめ。 体内の燃焼効果を高めて、内側からしっかり温めることが、冷え性対策には重要です。その点では、やはり蒸し生姜のほうが効果的といえるでしょう。

ダイエット効果

生の生姜に含まれるジンゲロールは、加熱するとショウガオールだけでなく、「ジンゲロン」という成分にも変化します。 ジンゲロンは生姜の辛味成分のひとつで、体内の脂肪燃焼を促進する効果が、ラットを用いた実験により報告されています。(※3)また、ショウガオールにも、上でお話ししたとおり燃焼効果を高める作用があるので、ダイエットに効果的です。
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