ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

使い方いろいろ「レモンカード」

Photo by 稲吉永恵

まろやかで、レモンならではの風味や酸味をきちんと感じられる「レモンカード」。お菓子作りで活躍する万能なクリームです。一見作るのはむずかしそうですが、実は工程がシンプルでとても簡単なんですよ。

レモンカードはイギリス発祥のクリーム

レモンカードの発祥は、紅茶の国イギリスです。レモンカードの「カード(curd)」は英語で「固まる」という意味。名前の通り、卵やグラニュー糖でレモン果汁を固めてクリーム状にしたスプレッドのことを「レモンカード」と呼びます。イギリスでは、ジャムの代わりとして使われることが多いんですよ。

この記事では、レモンカードの作り方や活用レシピなどをご紹介します。一度試したらハマること間違いなしなので、ぜひ作ってみてくださいね。

レモンカードの作り方

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調理時間 30
レモンカードは、レモンのおいしさを丸ごと味わえるスプレッド。コクがありまろやかなレモンカードは、そのまま食べても絶品です。

手作りすれば、甘さやかたさもお好みに仕上げられるのがうれしいポイント。できればワックスの使っていない国産レモンで作り、皮ごと楽しみましょう。

材料(作りやすい分量)

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コツ・ポイント

  1. 外国産レモンで作る場合は、たっぷりの塩でこすり洗いしワックスを落として使いましょう
  2. 温度が高いと卵が固まり低いととろみがつかないため、約80度のお湯で湯煎することがポイント

作り方

1.レモンの皮をすりおろし果汁を搾る

レモンの皮をすりおろす様子

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レモンはよく洗い、皮をすりおろします。レモンの皮は黄色い部分だけすりおろし、白い部分は苦味の元となるので、入れないように注意しましょう。
レモンの果汁を搾る様子

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レモンの果汁を搾ります。

2.卵を溶いて漉し材料を合わせる

溶き卵をザルで漉す様子

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卵をボウルに割り入れて溶きほぐし、ザルで漉します。
卵とレモン果汁、レモンの皮、グラニュー糖を入れたボウル

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1とグラニュー糖、卵を混ぜます。

3.バターを加えて湯煎にかける

バターを入れた卵液を湯煎にかける様子

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ボウルより一回り大きなフライパンや鍋に水を入れて沸騰させ、2にバターを加え湯煎にかけてバターを溶かします。
卵液を湯煎で温め続ける様子

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とろみがつくまで湯煎で20分ほど温め続けます。温度が高いと卵が固まってダマになり、低いとなかなかとろみがつきません。温度は80度前後に保つようにしましょう。

4.とろみがついたらザルで漉す

レモンカードをザルで漉す様子

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とろみがついたらザルで漉します。

5.保存瓶に移す

保存瓶に入ったレモンカード

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煮沸消毒した保存瓶に移して完成です。

保存方法

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レモンカードは煮沸消毒した保存瓶に入れ、冷蔵庫で約1週間保存可能です。それ以上保存したい場合は、冷凍保存します。

冷凍保存する際は、使いやすいように製氷器に入れて凍らせ、一旦取り出してひとつずつラップで包みましょう。フリーザーバッグに入れ密封して冷凍保存します。約1ヶ月ほど保存可能ですよ。

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